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東京都のアプリ運営会社全社DX・S社のDX成功事例

2025/05/06

DX

東京都のアプリ運営会社全社DX・S社のDX成功事例

1. DXプロジェクトの概要

S社は東京都に拠点を置く、社員10名規模のアプリ運用会社です。複数のクラウドツールを導入していたものの、社内の業務フローと連携できず、活用しきれていない状態が続いていました。特に、会計freeeと労務freeeの連携不全、Slackのルール不在、マニュアルの分散が大きな課題となっていました。
当社は、S社の経理・労務・コミュニケーション全体の業務効率化とルール化を目的に、2年間にわたってDXを支援しました。

項目 内容
会社名 S社
所在地 東京都
業種 アプリの運用
従業員数 10名
支援内容 バックオフィス&コーポレートDX
業務カテゴリー 経理、コミュニケーション、労務
キーワード システム連携、業務効率化、ペーパレス
導入ツール freee会計、freee人事労務、billone、notion、Slack
支援期間 2年

2. 抱えていた課題と現状

S社は複数のクラウドツールを導入していたものの、「使いこなせていない」「連携されていない」などの理由で現場の混乱を招いていました。

カテゴリ 課題内容
経理 freee会計を導入していたが使えておらず、適正な経理処理が行われていなかった
経理 支払請求書がまとめられておらず、支払漏れが毎月発生していた
経理 売上請求書のルールが未整備で未請求や未発行があった
経理 投資家への月次決算報告が滞り、資金繰りも不透明だった
労務 freeeとの連携ができておらず、仕訳や経費精算が煩雑だった
全社 Slackの利用ルールが不明確でチャネル乱立、混乱があった
全社 マニュアルや社内ルールの一元管理ができておらず、引き継ぎや周知が難しかった

3. DX方針とプロジェクト目標

DXに取り組んだ理由

財務状態を適正に把握し、投資家に毎月月次決算の報告ができる体制を構築したかった。

理想の状態

月次決算の報告と資金繰りを毎月決まった日時に把握・共有できる状態にする。

対外的な影響

支払漏れをなくすことにより、信用と業務精度の向上を目指した。

4. DX化に向けた具体的施策

S社の体制や状況に応じて、実務の一部を当社が代行しながら仕組みとルールを整備していきました。

実施プロセス

  • 現状分析
  • 課題の特定
  • 社員へのヒアリング
  • 社員教育の実施
  • 当社による実務サポート

導入および再活用ツール

カテゴリ ツール名 導入区分
経理 freee会計 再活用
労務 freee人事労務 再活用
全社 Slack 再活用
経理 billone 新規導入
全社 notion 新規導入
労務 freee年末調整 新規導入
労務 e-tax 新規導入
労務 eltax 新規導入
労務 Payeasy 新規導入
全社 スキャナー 再活用

体制

  • 推進担当者: 当社
  • レポートライン: 社長
  • 協力者: 各担当者
  • 社内巻き込み策: マニュアル化と教育の徹底

5. DXで得られた成果

  • 投資家への月次決算報告が翌月末までに安定して行えるようになった
  • Billoneによって支払請求書を一元管理、支払漏れゼロを実現
  • Slack・notion活用で情報共有・引き継ぎがスムーズに

6. 成功要因と実施上の工夫

  • 単なるアドバイスにとどまらず、実作業も当社が代行しながら進めたこと
  • ツールありきではなく、業務に合わせてツールの使い方を最適化したこと
  • 社内教育とマニュアル化によって、運用の属人化を解消したこと

7. お客様との関係性・今後の展望

現在は契約終了後も定期的に連絡を取り合っており、投資家の方から新たな企業をご紹介いただくなど、信頼関係は継続しています。新たな課題が発生した際には、再び支援を開始できる体制を維持しています。