COLUMN

コラム・掲載情報

TOP
島根県の製造メーカー 営業DX・M社のDX成功事例

2025/05/03

DX

島根県の製造メーカー 営業DX・M社のDX成功事例

1. DXプロジェクトの概要

 

島根県に本社を構えるM社は、従業員数20名の製造メーカーです。営業活動の非効率さや顧客情報のバラつきにより、マーケティング施策が思うように進まず、営業とマーケティングの統合的なDX支援を1年間にわたり実施しました。

 

項目 内容
会社名 M社
所在地 島根県
業種 製造メーカー
従業員数 20名
支援内容 営業のDX
業務カテゴリー 営業、マーケティング
キーワード 顧客リスト、営業管理
導入ツール kintone、blastmail
支援期間 1年

 

2. 抱えていた課題と現状

混乱

M社の営業部門では、顧客情報の整理やステータス管理ができておらず、営業活動の全体像が見えない状況でした。特にマーケティング施策の実行に必要な「メーリングリストの整備」が不可能な状態で、DX以前に基本的な業務基盤が整っていないことが問題でした。

 

カテゴリ 課題内容
営業 顧客のステータス管理(アプローチ中、商談中、受注済、既存顧客、失注等)ができていなかった
営業 顧客情報の重複や欠損が多く、一元管理されていなかった
営業 ステータス情報を事務担当が各営業6名に個別確認し、Excelで管理していたためミスや工数がかかっていた
マーケティング メルマガ配信用のメーリングリストが作れず、マーケ施策が止まっていた

 

3. DX方針とプロジェクト目標

 

なぜDXに取り組んだのか

 

M社では、問い合わせ数を増やすためのマーケティング施策を検討していましたが、営業・顧客情報の整備ができておらず、施策自体のスタートが切れない状況でした。DXは「問い合わせ数を増やすための土台作り」として位置付けた。

 

目指す理想の状態

 

顧客ステータスを明確化し、ターゲット別にメルマガを配信できる仕組みを構築すること。

 

顧客・取引先への影響

 

M社の活動や製品情報を定期的に届けることで、関係性を強化したかった。

 

4. DX化に向けた具体的施策

 

実施プロセス

 

  • 現状分析と課題の抽出
  • 営業部門へのヒアリング
  • 営業ステータスの定義化
  • 社員への教育とマニュアル整備
  • 課題表とアクションプランの策定

 

導入および再活用ツール

 

カテゴリ ツール名 導入区分
営業管理 kintone 新規導入
マーケティング blastmail 新規導入

 

体制

 

  • 推進担当者: 当社
  • レポートライン: 取締役
  • 協力者: 営業事務1名
  • 社内巻き込み策: マニュアル化と教育を実施

 

5. DXで得られた成果

対応

  • 営業ステータス管理の「見える化」に成功し、営業活動が効率化
  • ステータス確認・集計作業にかかっていた時間が4時間 → 1時間に短縮
  • 顧客情報が整理され、メールの一括配信が可能に。配信ごとに問い合わせが約10件増加

 

6. 成功要因と実施上の工夫

 

  • マーケティング支援の枠を超え、DX提案まで踏み込んだこと
  • DXにより、結果的にマーケティング効果も高まったこと

 

7. お客様との関係性・今後の展望

 

現在は契約終了となりましたが、今後の課題や変化に応じて再支援の機会があれば、柔軟に対応可能な関係性を維持しています。