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中小企業のDXの人材不足は大丈夫!|コンサルで推進する方法

2025/02/23

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中小企業のDXの人材不足は大丈夫!|コンサルで推進する方法

DXのイメージ画像です。

こんにちは!中小企業診断士・DXコンサルタントのbacana(バッカーナ)です!
本日は、DXについて触れたいと思います。

中小企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)が進まない理由のひとつに、「DXを推進できる人材がいない」という問題があります。しかし、人材不足だからといってDXを諦める必要はありません。DXの専門知識を持つコンサルタントを活用することで、自社に適したデジタル化の進め方を明確にし、スムーズにDXを推進することが可能です。

この記事では、中小企業がDXを進める際に直面する10の課題を詳しく解説し、それらをどのように乗り越えることができるのかを紹介します。また、DXコンサルタントの活用方法についても具体的に説明し、「自社にDX人材がいない状況でもDXを成功させる方法」を提供します。

1. DX推進が困難な中小企業の10の課題

1.1 DXの必要性に対する認識不足

多くの中小企業では、経営層がDXの本当の必要性を理解していないことが大きな課題となっています。

  • 「今のやり方で十分」と考え、DX導入を後回しにしている。
  • DXを単なるITツールの導入と誤解し、本質的な業務改革を伴わない。
  • デジタル化がどのように生産性向上や競争力強化に結びつくのかが明確になっていない。

この結果、DXの推進が経営戦略と連携せず、導入を進めても定着しないケースが多々あります。

1.2 DX推進人材の不在

DXを推進するための専門的な知識を持った人材が社内にいない中小企業も少なくありません。

  • ITに詳しい社員が少なく、DXの具体的な進め方がわからない。
  • DX担当者が1人しかおらず、ノウハウが属人化してしまう。
  • 社内でDXのリーダーを育成する余裕がない。

このため、DXの推進が進まないだけでなく、仮に取り組みを始めても適切な導入・運用ができずに失敗するリスクが高まります。

1.3 DXの目的・目標設定の曖昧さ

「とりあえずデジタル化しよう」と考え、DXの目的や目標を明確に定めずに導入するケースが多く見られます。

  • どの業務プロセスを改善するためのDXなのかが不明確。
  • 導入するツールが何を目的としたものか決まらず、場当たり的な対策となる。
  • 経営層と現場でDXに対する期待が異なり、温度差が生まれる。

このような曖昧な状況では、DX導入後も十分に活用されず、費用だけがかかって終わることにつながりやすいです。

1.4 アナログ業務からの脱却の難しさ

従来の紙ベースの業務や手作業に依存した文化が根強いことも、中小企業におけるDX推進を阻む大きな要因となっています。

  • 紙の書類やFAX、ハンコ文化が廃止できず業務のデジタル化が進まない。
  • 取引先や一部の部署がデジタルツールに対応できず、アナログな手続きが残る。
  • 新しいシステムを導入すると業務が増えると誤解され、現場からの抵抗がある。

これにより、DXの推進が途中で頓挫し、結局従来の手法に戻ってしまうことが多々あります。

1.5 システム導入後の運用定着化の壁

新しいシステムを導入しても、現場で十分に活用されないという問題があります。

  • Google WorkspaceやMicrosoft 365を導入したが、従来のメールや紙の書類が依然として主流。
  • 社員が新しいシステムに慣れず、利便性を感じられないまま意欲が低下。
  • 社内研修やマニュアル不足で、適切な使い方が周知されない。

運用が定着しないと、せっかくのDX投資が無駄になり、再び非効率な業務に戻ることにつながります。

1.6 既存システムとの連携における課題

DXを推進する際に、新しく導入するツールが既存のシステムと連携できないという課題が発生します。

  • 古い会計ソフトや基幹システムとの互換性がなく、データの統合が困難。
  • 部門ごとに異なるシステムを導入しており、データの一元管理ができない。
  • 新しいシステムを導入したものの、結局エクセル管理に逆戻りする。

システム間の連携がスムーズにいかないと、DXの価値が十分に発揮されません。

1.7 DXにかかるコストの負担

DXには導入費用やコンサルティング費用がかかるため、コスト負担が大きいと考える中小企業が多いです。

  • 最新のツールを導入する費用が高く、中小企業では予算を確保しにくい。
  • 補助金や助成金を活用したいが、申請や審査のハードルが高い。
  • DXの投資対効果が不明確なため、経営判断が難しい。

このため、初期投資を抑えたスモールスタートのDX推進が求められています。

1.8 セキュリティ対策の不十分さ

DXによってクラウド活用が増える一方、情報セキュリティのリスクが高まるという問題もあります。

  • クラウドサービスのセキュリティ対策が不十分で、情報漏洩リスクが上がる。
  • 社員がパスワードの使い回しをしていたり、不正なアプリを使用している。
  • DXと同時に情報セキュリティポリシーの見直しが必要になるが、対応が遅れる。

適切なセキュリティ対策を整えなければ、DXがかえってリスクを増やす結果となってしまいます。

1.9 顧客管理のデジタル化の遅れ

DXの一環として顧客情報のデジタル管理を進めることも重要ですが、これが進んでいない企業が多くあります。

  • 顧客情報が紙やエクセルで管理されており、アクセスや共有が困難。
  • CRMを導入していないため、営業の引き継ぎがうまくいかない。
  • 顧客データが分散しており、分析やマーケティングに活用できない。

DXの大きな目的の一つはデータ活用ですが、顧客管理の領域で課題が多いため、活用が進んでいないのが現状です。

1.10 DX推進の進め方のわからなさ

DXを推進したいと考えているものの、どこから手をつければいいのか不明で手が止まっている企業も多くあります。

  • 導入すべきツールの選定基準がわからない。
  • 外部の専門家に相談しようとしても、どこに依頼すべきかわからない。
  • 社内推進体制をどう構築すれば良いのかが不明確。

このような状況では、結果としてDXの検討だけが続き、なかなか実行段階に移れません。

2. コンサルタント活用で人材不足を克服しDXを推進!

DXを推進する際に多くの中小企業が直面する課題のひとつがDX推進を担う人材の不足です。しかし、社内にDXに精通した専門人材がいなくても、戦略的にコンサルタントを活用することでDXを成功に導くことが可能です。ここでは、コンサルタントの活用によるメリットと具体的な支援内容について解説します。

2.1 DXコンサルタントを活用するメリット

DXの推進において、外部のDXコンサルタントを活用することで得られるメリットは多岐にわたります。以下のようなポイントが挙げられます。

メリット 具体的な内容
専門的な知識と経験を活用できる 自社にDX推進に関するノウハウがなくても、豊富な経験を持つコンサルタントが適切なアドバイスを提供。
DX推進の方向性を明確化できる DXの目的やビジョンを整理し、適切な戦略を策定するための支援を受けられる。
適切なツールやシステムの選定ができる 業界や企業規模に適したITツールやシステムの選定をサポートし、無駄な投資を防げる。
既存業務のデジタル化をスムーズに推進できる 現場業務のデジタル化を進める際の業務フローの見直しや、最適なプロセス構築を支援。
補助金や助成金の活用をアドバイスしてもらえる 中小企業向けの補助金や助成金を活用する方法について、申請手続きを含めて支援。

2.2 DX推進におけるコンサルタントの具体的な支援内容

DXコンサルタントは単なるアドバイザーではなく、企業の状況に応じた実践的な支援を行います。以下のようなステップで支援を受けることができます。

2.2.1 DX推進計画の策定

まずは、現状の業務プロセスを分析し、課題を洗い出した上で、中長期的なDX推進計画を策定します。経営層と現場が一体となり進めるためのロードマップを作成することで、スムーズなDX移行が可能になります。

2.2.2 最適なITツール・システムの選定

DXの手段としてはさまざまなツールやシステムが存在します。しかし、すべての企業にとって最適なものは異なります。コンサルタントは企業の業種や規模、目的に応じて最適なITツールやクラウドサービスを選定し、導入のサポートを行います。

2.2.3 業務プロセスのデジタル化支援

DXは単なるシステム導入ではなく、業務プロセスの見直しが重要となります。コンサルタントは、現在の業務フローを分析し、紙・Excel中心だった業務をデジタル化しやすい形に再構築する手助けをします。

2.2.4 人材育成と社内定着化支援

DXを成功させるには、ツールを導入するだけでなく、社内の意識改革やデジタルリテラシーの向上が必要です。コンサルタントは社員向けにITツールの使い方やDXの基礎知識を学ぶ研修を実施し、社内DX人材を育成します。

2.2.5 DX実施後のフォローアップ

導入後に社内でシステムが定着し、業務が円滑に進むためのフォローアップも重要です。コンサルタントは定期的なチェックや活用支援を行い、企業がDXを継続できる仕組みづくりをサポートします。

2.3 コンサルタント活用でDXは加速できる

DXは単なるIT化ではなく、企業の業務・ビジネスモデルを変革するプロセスです。そのため、適切なアドバイスを受けながら進めることが成功のカギとなります。DX推進に課題を感じている中小企業こそ、コンサルタントを活用して効率的にDXを進めていきましょう。

3. まとめ

中小企業のDX推進は、多くの企業で課題となっています。特に「DXの必要性に対する認識不足」や「DX推進人材の不在」、「コスト負担」などが障壁となり、なかなか進まない現状があります。

しかし、こうした課題はコンサルタントを活用することで解決できます。専門的な知見を持つコンサルタントを導入すれば、DXの目的を明確にし、適切なシステム導入の支援や運用定着のサポートを受けることが可能です。また、既存業務との適切な調整を行うことで円滑なDX推進が実現できます。

DX推進には段階的な戦略が必要ですが、自社だけで取り組む必要はありません。コンサルタントの活用により、効率的かつ確実にDXを進め、中小企業の生産性向上や競争力強化を図りましょう。