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和歌山県の卸小売業 バックオフィスDX・A社のDX成功事例

2025/05/03

DX

和歌山県の卸小売業 バックオフィスDX・A社のDX成功事例

1. DXプロジェクトの概要

和歌山県で卸・小売業を営むA社は、従業員15名規模の企業です。経理業務の属人化や非効率な運用体制に課題を抱えており、当社は「バックオフィスの見える化と効率化」を主軸に、半年間のDX支援を行いました。

項目 内容
会社名 A社
所在地 和歌山県
業種 卸・小売業
従業員数 15名
支援内容 バックオフィスのDX
業務カテゴリー 経理
キーワード 財務状態の見える化、バックオフィスの効率化
導入ツール freee会計、Google Workspace
支援期間 6ヶ月

2. 抱えていた課題と現状

DX導入前、A社の経理処理は未経験者が兼務で対応しており、正確性と共有性に大きな課題がありました。紙ベースの処理が主流で、支払漏れや請求漏れが頻発。決算業務にも大きな遅延が生じていました。

カテゴリ 課題内容
バックオフィス 経理担当者が兼務かつ未経験者であった
経理 請求漏れ・未入金の把握ができていなかった
経理 支払漏れが毎月発生し、取引先からのクレームが発生していた
経理 オンプレ型の会計ソフトで、財務状況の把握が特定のPCに限定されていた
経理 経費精算が紙と小口現金で行われており、精算漏れが発生していた
経理 月次決算に2ヶ月かかっていた

3. DX方針とプロジェクト目標

なぜDXに取り組んだのか

A社は、3年間で出店費用を回収する経営計画を立てていましたが、現状の体制ではその進捗をリアルタイムで把握できず、事業判断の根拠が不透明な状態でした

目指した理想の状態

月次決算の早期化および予測PLの作成体制の構築

社外への影響

支払漏れをなくし、取引先との信頼関係を強化

4. DX化に向けた具体的施策

実際のプロセス

  • 現状分析と課題の特定
  • 社員ヒアリング・教育の実施
  • 業務フローの図解化
  • 課題表とアクションプランの策定
  • ツールの導入と活用

導入・再活用ツール:

カテゴリ ツール名 導入区分
経理 freee会計 新規導入
全社 Google Drive 新規導入
全社 スプレッドシート 新規導入

体制

  • 推進担当者: 当社
  • レポートライン: 社長
  • 協力者: バックオフィス1名
  • 社内巻き込み策: マニュアル整備、定期面談による教育

5. DXで得られた成果

  • 支払漏れゼロを実現。 クレームが完全に解消され、信頼性が向上
  • 社長による支払・売上管理がリアルタイム化。 スプレッドシート上で即座に把握可能に
  • freee会計により、財務状況の「見える化」を実現
  • 月次決算が1ヶ月以内に完了。 経営判断のスピードが大幅に向上

6. 成功要因と実施上の工夫

  • 社長の理解と柔軟性:DX導入に対して前向きで、変化に対してオープンであったことがプロジェクト成功の鍵となった
  • 継続的なフォローアップ:電話・オンラインMTGなどを活用し、継続的にサポート体制を構築。導入後のつまずきも迅速に解消

7. お客様との関係性・今後の展望

A社とは、必要に応じてご連絡をいただき、スポットでアドバイスや稼働を提供する「オンデマンド型支援スタイル」を継続中です。今後は、業績管理や経営計画の高度化も視野に入れ、より深いサポートを検討しています。